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2021.10.01
「なんとなくオシャレ」なデザインになっていませんか?

こんにちは。株式会社conexioでクリエイティブ担当をしている林です。

突然ですが、あなたは、「なんとなくオシャレ」なデザインを作って満足していませんか?あるいは、そういったデザインを外注して頼んでいませんか?

はい。私はやっていました。

私はデザインなどを頼まれる側なので、もう最悪です。ごめんなさい。

そういった自戒の念も込めて、同じ過ちをみなさんがされないように、「クリエイティブを作る上での大事なツボ」をお伝えしようと思います。

「なんとなくオシャレ」とは

そもそも、ここで私が言っている「なんとなくオシャレ」とは、つまり「目的のないデザイン」のことを指します。

もう少し正確に言うと、「デザインのためのデザイン」になっている状態のことを指します。

例えば、こんな感じです。

「最近はシンプルなテイストが流行っているらしい。装飾は少なめ、文字は小さめでいこう」

とか

「英語表記の下に小さく日本語表記すると、なんかそれっぽいよね」

とか

「よく分からんけど四角い枠で囲むか!」

とか….

何か制作物(動画やwebサイトなど)を作ろう!というときに、残念ながらよく見る光景です。

なぜ「なんとなくオシャレ」はダメなのか

 では、なぜ「なんとなくオシャレ」ではダメなんでしょう。

良いですよね、かっこいいデザイン。かわいいデザイン。流行りを抑えたデザインetc…

そう、別に悪くはないんです。

というか、結果的にそういったデザインになることもよくあります。

「じゃあお前は何が言いたいんだ」

という言葉が聞こえてきそうなので、早速お伝えしますね。

「なんとなくオシャレ」には決定的に欠けてしまっているものがあります。

結論を言うと、それは「目的」です。

「いや目的を考えるなんて当たり前だろう」

そう思われるかもしれません。

ただ、実際にクリエイティブをやってみるとわかることですが、その制作で良いものを作ろうとすればするほど、「なんとなくオシャレ」の呪縛に囚われていってしまうのです。。

なぜ目的が大事なのか

一応、なぜ目的が大事なのかだけお伝えしておきます。

それは、いわゆるイケてるデザインができても、それが目的の達成に結びつかないことが多々あるからです。

では、恥ずかしき私の過去の失敗例を一緒に見ていきましょう。

林の失敗

 数年前、ある会社の社長様から、セミナーのチラシのデザインを頼まれたことがありました。そのチラシはA5サイズ程度で、先方の社長様がお会いした人たちに、手で配るようのものでした。

目的は、もちろんセミナーの集客です。

私は当時クリエイティブ制作の駆け出しだったこともあって、そのセミナーチラシに全力を注ぎました。

決して高い報酬をもらっていた訳ではありませんでしたが、「せっかく頼んでくださったのだから、とにかく良いものを作ろう」という一心で、様々なサイトや書籍を参考にしつつ、数日かけてデザインを完成させました。

そうして完成したものを社長様に渡したところ、衝撃の一言が。。。

「うーん、なんか違うんだよな〜」

(私の心の声)

「え、こんなに頑張ったのに、おしゃれなデザイン取り入れまくったのに、なんで満足してくれないの?!」

そして結局、その社長様がご自身で30分ほどちゃちゃっと手直しされました。

そのチラシは、セミナーチラシとは思えないピンク色のめちゃくちゃ太いフォントで、でかでかとタイトルが書いてあるような、お世辞にもオシャレとは言えないものになっていました。。。

「え、こんなデザインで本当に大丈夫か?!」と内心思っていました。

しかし、結果は、数日で30名満席となりました。

もちろんチラシだけの効果ではないかと思いますが、自分の体に衝撃が走ったことを今でも覚えています。

ピンクの太字が、チラシをもらった人に対して強烈なインパクトを与えていたのです。

多分、私のなんとなくおしゃれなチラシでは、そのまま何の印象にも残らず捨てられていたことでしょう。

これが、私の恥ずかしき失敗例です。

目的であるはずの「セミナーに来ていただくこと(問い合わせていただくこと)」を忘れ、おしゃれなデザインのチラシをつくることに躍起になっていたのです。

(というか、おしゃれなデザインを作れば人は集まるのだという錯覚に陥っていた、というのが正確かもしれませんね。。。)

「なんとなくオシャレ」の呪縛から抜け出そう!

もし今こちらの記事を見ていただいている人で、かつ「自分も実は『なんとなくオシャレ』の呪縛に囚われていたかも。。」という方は、ぜひ、今この瞬間から、その呪縛から抜け出しましょう!

では具体的にどうすればよいのか?

まずは、「誰にどうなってもらいたいのか」を明確にすることを、オススメいたします!

例えば遊園地のチラシを作るなら、「小学校4年生で思春期に入り、心理的距離ができてしまった娘を持つ父」に対し、「娘に(遊園地での)感動の体験を提供することで、もう一度その距離を埋めたい、という気持ちになってもらうこと」という設定にします。

そうすると、自ずとデザインは決まってきます。

「父親と娘が一緒に遊園地の巨大なクリスマスツリーを見ていて、娘は感動して父と手をつないでいる写真」をデカデカと配置し、あとは小さく二人の心情をテキストに載せるだけ。。

(どこかの某テーマパークみたいですね)

つまりデザインは、その目的を達成するための手段でしかないのです。

デザインの限界を正しく知ったうえで、正しく使いこなしていただければ幸いです^^

「なんとなくオシャレ呪縛」から、みんなで抜け出しましょう。

投稿者: y-hayashi
こんにちは。よっしーです。 (株)conexioでメディアを作っています。
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