
最近、情報が遅いと言われている地方中小企業でも、「デジタルマーケティング」という言葉を耳にする機会が増えました。
AIだったり、CRMだったり、IoTだったり、これまでに聞きなれないアルファベット略語が出てくるので、耳に蓋をしてしまっている経営者の方も多いのではないでしょうか?
ですが、地方都市においてもデジタルマーケティングを無視できない状況が訪れています。
今回は、「なぜ、地方中小企業でもデジタルマーケティングが重要なのか?」について、解説していきます。
◆そもそも、なぜ全国的にデジタルマーケティングの重要性が高まってきているのか?
デジタルマーケティングとは、企業のマーケティング活動の中でも、あらゆるデジタル技術を用いて行うマーケティング活動の事を指します。
ウェブマーケティングと同じ意味で使う方もおりますが、厳密にはデジタルマーケティングの中にウェブマーケティングがあります。
要するに、SNSやウェブサイトを使ったマーケティングは「ウェブマーケティング」であり、デジタルデータで取得したユーザー情報を用いて様々なチャネルを通して行うマーケティングを「デジタルマーケティング」ということです。
マーケティングというのは、時代の需要や技術の変革によってとるべき手法や方向性が変わるものなので、2021年現在の需要や技術を用いた手法を採用することが往々にしてあります。
コロナ禍の経済活動において、これまでの手法では同等の結果を出すことが難しくなってきており、リモート商談やネット通販などのデジタルなつながりが当たり前になる社会において、企業側もデジタルなアプローチ方法が求められています。
つまり、企業の経済活動はアナログな手法を採るよりも、デジタルな手法を採る方がビジネスインパクトも大きく、勝ち筋といえるのです。
◆地方中小企業でもデジタルマーケティングは重要なのか?
結論から言うと、重要です。
理由としては、下記の内容が挙げられます。
①:地方になればなるほど、一人一人のお客様を大切にする必要があり、逆に言えば、限られたお客様の取り合いが起きている。
②:大企業が地方へ進出してきており、これまでになかった”大きな相手”と戦う必要がある。
③:デジタルな手法を採用する企業とそうでない企業で、収益的にも社会的にも大きな格差が生まれる。
一人一人のお客様を大切にするということは、そのお客様がどんな方法で自社を知り、購買や来店を行い、どうすれば購入頻度を上げられるのかを考え、把握する事です。
これに取り組まないまま経済活動を行うと、お客様にとって自社以上に魅力的な企業が出てきた場合に、顧客流出する可能性が高くなります。
ましてや、それが資本的、人的に優位な大手企業や既にデジタルな手法を用いて地域内の最先端を行く中小企業であれば太刀打ちする術は少ないでしょう。
こうなってしまうと、単純に顧客が流出するだけではなく、打ち手としても付け焼き刃的な手法になってしまい、最終的に想像したくない結果に陥ってしまいます。
ですので、地方中小企業が「デジタル化は都市部の話で、地方は関係ない」と言っていられる状況ではないということになります。
◆地方中小企業でデジタルマーケティングを始めるには、何をすればいいのか?
先に述べたように、地方中小企業でもデジタルマーケティングの重要性は大きいですが、それ以前に、ヒト・モノ・情報が足りていないという状態なのが現状です。
限られたリソースをどこにどうやって使用するのか?考えるために、まずは自分たちの現状を把握しましょう。
「自分たちがどこを目指していて、何が足りなくて、誰と戦う必要があるのか?また、自社のリソースはどうなのか?」を把握しなければ、せっかく取り組んだデジタルマーケティングも、その場だけ取り組んだ意味のないものになってしまいます。
まとめ
今回は、地方中小企業におけるデジタルマーケティングの重要性を解説いたしました。
ここで記載した以外にも地方中小企業のデジタル化を取り巻く要因は多数ありますが、まずは自社の状況を把握し、市場と競合を把握し、取り組むべき項目を把握することが重要になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。